モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第2番第2番 ニ長調 K.211
ー今週のテーマは、春の兆しー草木萠動(そうもくめばえいずる)
ー最初はモーツァルトから。
 モーツァルト19歳の1775年6月14日にザルツブルクで完成された。
 前作の第1番とは打って変わってフランス風のギャラント・スタイルが強く打ち出されている作品で、以後のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲の作風を決定づける役割を担った。ヴァイオリンの活躍が目を引くこの作品では、当時のフランス音楽の様々な特徴が同化されており、管弦楽の役割が単純化され、明快な表現効果が実現されている。
第1楽章 アレグロ・モデラート(Allegro moderato)ニ長調、4分の4拍子。協奏曲風ソナタ形式。
第2楽章 アンダンテ(Andante)ト長調、4分の3拍子。自由なソナタ形式による緩徐楽章。曲の中で、フランス音楽の影響が著しい。
第3楽章 ロンドー,アレグロ(Rondeau.Allegro)ニ長調、4分の3拍子。ロンド形式によるフィナーレ。
 演奏は、ヴァイオリンのアンネ・ゾフィー・ムターとカメラータ・ザルツブルグ。