ドリーブ:バレエ「コッペリア」抜粋
マスネー:オペラ「ル・シッド」抜粋
ー今週は指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロトにフォーカス。
古楽器オーケストラであるレ・シエクルを率いて、初演当時の楽器編成でストラヴィンスキーの「春の祭典」を軽々と演奏した指揮者がロト。今年二度目の来日をし、その「春の祭典」を日本で初めて演奏する予定になっている。一方でリュリやラモーを演奏する傍ら、ストラヴィンスキーのような20世紀音楽もこなし、プレモダン・モダン・ホストモダンを自分の知性とロジックで駆け抜ける新しいタイプの指揮者だ。
さてそこでまずは楽しげなフランス音楽から。前半はドリープのバレエ「コッペリア」から、親しまれている「ワルツ」、
「前奏曲とマズルカ」。
そして後半は、ドリーブのオペラ「ル・シッド」からバレエ音楽の数々。
「ル・シッド」は、「グランドオペラ」の流儀で第2幕に、以下の7曲からなるバレエが入っている。
第1曲:カスティリャーナ(カスティリアの踊り)・・・カスタネット入りの華やかな曲
第2曲:アンダルーサ(アンダルシアの踊り)・・・ゆったりした優雅な曲
第3曲:アラゴネーサ(アラゴンの踊り)・・・躍動感溢れる曲
第4曲:オーバード(朝の歌)・・・軽快な曲
第5曲:カタルーニャ(カタロニアの踊り)・・・異国情緒溢れる曲
第6曲:マドレーナ(マドリードの踊り)・・・フルートとイングリッシュホルンの重奏ソロが有名
第7曲:ナヴァレーサ(ナヴァラの踊り)・・・華やかな終曲

演奏はロト指揮ル・シエクル。2013年7月14日BBCプロムスでの録画。ここでは「ル・シッド」の第3曲・第5曲は省略されている。なお解説映像が前半・後半の冒頭でそれぞれ入っている。