バッハ:チェンバロ協奏曲第4番イ長調BWV1055
ー今週は、ピアニストのダヴィッド・フレイにフォーカス。
ー今日はしっとりとため息の出るほど美しい第2楽章を持ったバッハの名曲を。
 バッハのチェンバロ協奏曲第4番 イ長調の原曲は、消失したオーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調とされている。
 近代的で爽やかさをもった作品。1738年から1742年頃にかけて作曲されたと考えられている。
 第1楽章 アレグロ イ長調、2分の2拍子。
リトルネッロ形式による楽章で、きびきびとした分散和音のトゥッティの主題をもつ。ソロの主題は概して歌唱的。
 第2楽章 ラルゲット 嬰ヘ短調、8分の12拍子。
自由なパッサカリアによる瞑想的な楽章で、ラメント・バス(嘆きの低音)と呼ばれる低音弦の半音下行進行がこの楽章の気分を規定する。
 第3楽章 アレグロ・マ・ノン・タント イ長調、8分の3拍子。
リトルネッロ形式によるフィナーレで、明るく躍動感が溢れる舞曲風のトゥッティの主題に基づく。
 演奏は、ピアノがダヴィッド・フレイ、ドイツ・カンマーフィル。