どうして、ボローニャ フィルハーモニーなの?オペラの本場イタリアにはセリエAといわれる12のトップ歌劇場のフィルハーモニーと、ローマ・サンタ・チェチーリアのフィルが最高レベルといわれています。なかでも、ボローニャフィルは、イタリアでも1~2位を争う実力派とされています。とりわけ、ロッシーニを演奏させたらピカイチと世界の誰もが認めるところ。  
なにはともあれ、一度ボローニャフィルを聴いてみましょう。やわらかくて明るい音色と、イタリアの青い空に抜けていくような音の広がりは絶品です。どこから、あの音が出てくるのでしょう?つきあっているうちに、わかってきました。ボローニャフィルのメンバーは、みな人がやたらと好いのです。  
音楽的な力量も抜群ですが、それに加えて人間的な親しみを感じる人たちばかり。どちらかというと、田舎っぽく人なつっこい、それでいて繊細な感受性が笑顔にあふれている。実に楽しい音楽家たちなのです。そんな彼ら彼女らが芸術性の高さを追求する姿勢は真面目そのもので、それが人間性の良さと合わさって、すばらしいハーモニーを醸し出してくれます。まさに、聴いていただくしかありません。その真面目さはイタリア人らしからぬというと語弊がありますが、それ以上に彼ら彼女らの日々の生活が芸術に対し真剣そのものなのです。好例が、昨年も4人のコンサートマスターの全員を来日させ、公演の曲目によって入れ替えるのです。なんとも贅沢というか本気というか、それがボローニャ フィルハーモニーなのです。

 指揮するは、ボローニャ フィルハーモニーの音楽監督であり、ボローニャ歌劇場の首席客演指揮者を務める、マエストロ吉田裕史です。マエストロ吉田裕史は、オペラ指揮者を目指して屋根裏部屋生活から実力でのし上がってきた男です。日本人として初めて、それも46才の若さでボローニャ歌劇場の顔となった彼は、いまやイタリアで最も注目されるオペラ指揮者の一人です。彼はオペラ芸術をこよなく愛するイタリア人気質が合っているみたいで、イタリアでの知名度はどんどん上がっています。この先、どこまで伸びてくれるか、想像するだけでも愉快です。  
こう書いてくると、なにやら楽しそうなコンサートだとお思いになりませんか?そうなのです。昨年のオペラシティでもそうでしたが、お客様から「びっくりするほど良かった」というコメントを多数いただきました。なにがどうビックリされたのかは、お客様それぞれとしても、演奏そのもののレベルの高さは異口同音に評価されました。そこにプラスして、「良かった」とおっしゃっていただける「なにか」が、山ほどあったのだと存じます。
 
さて、9月28日のサントリーホールでのオペラコンサートですが、ボローニャフィルもマエストロ吉田も、静かに燃えています。 昨年の夏に2016年の秋はサントリーホールでやるよと告げた時、フィルの面々からどよめきが上がりました。音響の良さでは世界でも指折りの高評価を受けているサントリーホールで演奏できるとなれば、彼ら彼女らにとってもこの上もない喜こびです。当日は、どんな演奏をしてくれるのでしょうか。大いに楽しみです。お越しいただく聴衆の皆様が期待で盛り上がってくれればくれるほど、イタリア人の芸術心がとんでもない一期一会をつくり出してくれることでしょう。

公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団 理事長
ジャパン・オペラ・フェスティヴァル実行委員会 会長
澤上 篤人

 

公演名 ボローニャ歌劇場フィルハーモニー特別演奏会 ー イタリアン・オペラ・ガラ・ナイト ー
日時 2016年9月28日(水) 開場18:15 開演19:00
会場 サントリーホール 大ホール
演目 ≪第Ⅰ部 イタリア・オペラ名曲集≫ ロッシーニ作曲「ウイリアム・テル」より序曲 他
≪第Ⅱ部 ジャコモ・プッチーニ作曲 歌劇「トゥーランドット」よりハイライト≫ カラフのアリア~誰も寝てはならぬ 他(コンサート形式)
指揮 吉田裕史(ボローニャ歌劇場首席客演指揮者、ボローニャ歌劇場フィルハーモニー芸術監督)
演奏 ボローニャ歌劇場フィルハーモニー
協賛金(公演観劇券) SS席:18,000円 / S席: 13,000円 / A席: 10,000円
B席: 7,000円 / C席: 5,000円 / D席: 3,000円
学生A席: 5,000円 / 学生B席: 3,500円 / 学生C席: 2,500円 / 学生D席: 1,500円

※協賛金(公演観劇券)に関して
本公演は日本にオペラ文化を広げ、多くの方と一緒に育てていくための国際文化事業であり、ご賛同いただける方々からの協賛金によって開催されます。
※学生割引を利用した予約・協賛の際は、係員の指示に従って各種証明書(学生証、身分証明書等)をご提示いただきます。各種証明書はご鑑賞当日に必ずご持参ください。
ご提示いただけない場合、もしくは予約協賛金額と適正な鑑賞券金額とに差異がある場合は差額分をお支払いただく、もしくはご入場をお断りさせていただきます。

主催 さわかみオペラ芸術振興財団 ジャパン・オペラ・フェスティヴァル2016実行委員会
お申込みについて 下記お申込みボタンからお申込みください。 お電話でのお問い合わせもお受けしております。
TEL:03-6380-9862 (受付時間 月曜日~金曜日 午前9:00~午後5:00まで ※土日、祝はお休み)
備考 ※公演情報は、変更となる場合がございますのでご了承ください。

出演アーティスト

指揮者・芸術監督:吉田裕史

ボローニャ歌劇場首席客演指揮者 ボローニャ歌劇場フィルハーモニー芸術監督 東京音楽大学指揮科および同研究科修了後、ウィーン国立音楽大学マスターコースにてディプロマを取得。1999年に文化庁派遣芸術家在外研究員として渡欧し、バイエルン(ミュンヘン)、マンハイム、マルメの各歌劇場にて研鑽を積む。2007年ローマ歌劇場カラカラ野外劇場にて「道化師」を指揮し、イタリアにてオペラデビューを飾る。その後、トリエステ、パレルモ、ノヴァーラ、ベルガモ、ルッカ、キエーティ、サッサリ、メッシーナ、カイロ、リガなどの各歌劇場に客演を重ね、「トスカ」「ラ・ボエーム」「つばめ」「椿姫」「アイーダ」「リゴレット」「ドン・カルロ」などのイタリアオペラを指揮。10年には、マントヴァ歌劇場にてイタリアの歌劇場における日本人初となる音楽監督に就任。近年では、“響の都”オペラフェスティバルにてボローニャ歌劇場フィルハーモニーを率い清水寺で「ドン・キ・ホーテ」(13年)、二条城では「蝶々夫人」(14年)、姫路城で「道化師」(15年)の野外オペラを成功に導いた。14年にボローニャ歌劇場フィルハーモニーの芸術監督に就任、15年には同歌劇場首席客演指揮者に就任している。

ボローニャ歌劇場

美食の都、学問の中心都市、二本の傾いた塔や屋根付き回廊といった特徴的な都市景観・・・。多様な側面から人を惹き付けて離さないこのボローニャという都市は、古くから交易と商業の中心地として知られてきた。豊かな経済力を背景として芸術の保護にも手厚く、それゆえに、古今を通じて世界中から芸術家の集う地でもあった。1763年に開場したボローニャ歌劇場は、まさにこうしたボローニャの文化と歴史が凝縮されているといって良いだろう。18世紀当時の建物をそのまま使用したこの歌劇場は、今もなお世界中の音楽家、そして聴衆を魅了してやまない、イタリア屈指のオペラ劇場として知られている。

ボローニャ歌劇場フィルハーモニー

250年の歴史を持ち、イタリアのオペラ劇場の中でも活気と実力を誇るボローニャ歌劇場の主要メンバーで構成された管弦楽団である。

ノルマ・ファンティーニ(ソプラノ)

Norma Fantini

驚異的な音域、アジリタそしてふくよかさを特徴とする強力な声に恵まれ、次々と国際的な舞台で成功を重ねている。彼女のアイーダ、トスカそしてマノン・レスコーはこれらのレパートリーの中で最も偉大な歌手の一人として世界中で知られている。2005年11月にはトッレ・デル・ラーゴ・プッチーニ・フェスティヴァル財団から満場一致で権威ある「第35回プッチーニ賞」を受賞。プッチーニのヒロインの詠唱に対して贈られる賞で、これまでにアントニエッタ・ステッラ、レナータ・テバルディ、マグダ・オリヴィエーロ、マリア・カラス、ライナ・カバイヴァンスカ、ミレッラ・フレーニ、カーティア・リッチャレッリが受賞している。
イタリア北部のクネオ生まれ。これまでにウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、チューリッヒ歌劇場、ベルリン州立歌劇場、英国ロイヤルオペラ、メトロポリタン歌劇場など世界各地の主要歌劇場に出演。2005年には「第35回プッチーニ賞」受賞。『アイーダ』『トスカ』『マノン・レスコー』タイトルロール、『オテロ』デズデーモナ、『運命の力』レオノーラ、『シモン・ボッカネグラ』マリア、『ドン・カルロ』エリザベッタ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、『アンドレア・シェニエ』マッダレーナなどをレパートリーとする。日本では、新国立劇場において『アイーダ』『トスカ』タイトルロール、『仮面舞踏会』アメーリア、『イル・トロヴァトーレ』レオノーラ、2010年『ニューイヤーオペラパレス ガラ』、2013年トリノ王立歌劇場日本公演「トスカ」に出演している。今後の主な予定として、イエージ・ペルゴレージ劇場「カヴァッレリーア・ルスティカーナ」サントゥッツァ役、ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場で『トゥーランドット』タイトルロールがある。

イアン・ストーリー(テノール)

Ian Storey


英国に生まれ、ラフバラー大学でグラフィックデザインを専攻していたが、その後ニュージーランド、ロンドン、ミラノにて声楽を学ぶ。1991年「ルクレティアの陵辱」でデビュー後、ミラノ・スカラ座、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、ロンドン・コヴェントガーデン、フェニーチェ歌劇場、ベルリン国立歌劇場など世界各地の主要歌劇場に出演。
最近では、フェニーチェ歌劇場、ワシントン・ナショナル・オペラ等で「トリスタンとイゾルデ」のタイトルロールをはじめ、ベルリン国立歌劇場「神々の黄昏」ジークフリート役、サンフランシスコ歌劇場「さまよえるオランダ人」エリック役、フランクフルト歌劇場「西部の娘」ディック・ジョンソン役、カルロ・フェリーチェ歌劇場「トロイアの人々」エネ役で世界中の聴衆を魅了している。

シッラ・クリスティアーノ(ソプラノ)

Scilla Cristiano


ボローニャ出身。ボローニャ「G.B. マルティーニ」音楽院を声楽でディプロマを取得。
アルベルト・ゼッダ氏が教鞭をとるペーザロのロッシーニ・アカデミー、トッレ・デル・ラーゴ・プッチーニ・フェスティヴァル・アカデミーを学ぶ。
グスタフ・クーン、リッカルド・シャイー、大野和士、ドナート・レンツェッティなどの、世界的に有名な指揮者、ピエールフランチェスコ・マエストリーニ、フランチェスコ・エスポージトなどの偉大な演出家と共演。
ボローニャ歌劇場、パルマ王立劇場、フィレンツェ五月祭、フィレンツェ歌劇場などの、イタリアの伝統的な劇場にすでにデビューを果たしている。
今までに「愛の妙薬」アディーナ、「リゴレット」ジルダ、「ランメルモールのルチーア」ルチア、「奥様女中」セルピーナ、「椿姫」ヴィオレッタ、「トゥーランドット」リュウ、「セヴィリアの理髪師」ロジーナ、「ラ・ボエーム」ムゼッタ、「ドン・パスクアーレ」ノリーナ、「秘密の結婚」カロリーナ、「仮面舞踏会」オスカル、「ドン・ジョヴァンニ」ゼルリーナ、「カルメン」ミカエラ、「魔笛」パミーナ、「ファウスタッフ」ナンネッタを歌い、観客や批評家から好評を得る。
また2016年秋には、出身地ボローニャのボローニャ歌劇場にてレナート・パルンボ指揮の「リゴレット」のジルダを歌う予定。

マウリーツィオ・レオーニ(バリトン)

Maurizio Leoni

ボローニャ出身。室内楽コンクール「カーラヴィータ」で圧倒的な一位を獲得。ミラノのサーラ・ヴェルディ、ローマのサンタ・チェチーリアなど、イタリア全土でリート、オラトリオ、交響曲など変化に富んだコンサートに出演。カターニアのマッシモ劇場においてマエストロ・ペスカ指揮で上演されたダッラピッコラ作曲「囚人」、ヴェネツィア・ビエンナーレにおいてM. カージェル作曲「我らの海」など、14もの現代オペラの世界初演に参加。オペラのレパートリーは、「ドン・ジョヴァンニ」レポレッロ、「ラ・ボエーム」マルチェッロとショナール、「コジ・ファン・トゥッテ」グリエルモ、「トスカ」スカルピア、「セヴィリアの理髪師」フィガロ、「リゴレット」タイトルロール。レッチェ歌劇場、トリノ王立劇場、ローマ歌劇場などで活躍し、共演した主な指揮者はレンツェッティ、パンニ、アジマン。

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