ヴィヴァルディ:「調和の霊感」第4番 ホ短調
ー今週のテーマは合奏協奏曲から協奏交響曲へ。
『調和の霊感』(L’estro Armonico)作品3は、ヴィヴァルディ(1678-1741)が作曲した全12曲からなる協奏曲集。1711年にアムステルダム、ル・セーヌ社より出版した。
1本から4本のヴァイオリン(部分的にチェロも加わる)協奏曲集で、いわゆるリトルネロ形式による急速楽章を持つ、急―緩―急の3楽章形式による独奏協奏曲の様式を確立した画期的作品。しかし、部分的にコレッリ以来の合奏協奏曲のスタイルも含んでいる(例えば7番、11番など)。後にJ.S.バッハが、この曲集のうち第3番、第9番、第12番をチェンバロ独奏用(BWV978、972、976)に、第8番、第11番をオルガン独奏用(BWV593、596)に、第10番を4台のチェンバロと弦楽合奏のため(BWV1065)に編曲した。
この第4番は4つのヴァイオリンのための協奏曲。第2番と同じ緩・急・緩・急の形をとっている4楽章形式の協奏曲で、合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)から独奏協奏曲(ソロ・コンチェルト)への移り変わりを顕著に示している協奏曲の1つ。

演奏は、聖ペテルスブルグ・リムスキー=コルサコフ国立コンセルバトワール。