ショスタコーヴィチ:叙情的ワルツ、「人形の踊り(7つの子供のための作品)」
ー今週は、リサ・バティアシュビリにフォーカス。
ーショスタコーヴィチにしては、意外にも、とても小粋で楽しげな小品。
ショスタコーヴィチは、1917年ロシア革命、スターリン独裁政権下に受けた批判、1945年に終結した第二次世界大戦など、その緊迫した激動の時代を生き抜いた。そうした中で生まれた緊張感の高い、究極の人間ドラマが息づいている。
そんなシリアスな作品の一方で、ジャズを取り入れたり、多くの映画音楽も作っている。また娘のために『6つのピアノ小品』やこの『人形の踊り』など、息子にはモスクワ音楽院在学中にデビューコンサートで演奏するための『ピアノ協奏曲第2番』も作曲している。また、彼自身優れたピアニストとして、第1回ショパン国際ピアノコンクールに入賞している。
この曲は1952-1962年に作曲された。『子供のノート』と同様、娘ガーリャのために作曲したもの。7曲がすべて、踊りを題材にした楽しい小品。
「叙情的ワルツ」は優雅に小粋に進んでいくが、中間部では意外にも大人びた盛り上がりと憂いがあるのがいい。そして元の鞘に収まって、あくまで優雅に楽しげに終わる。
演奏は、ヴァイオリンがリサ・バティアシュビリ、エサ=ペッカ・サロネン指揮バイエルン放送交響楽団。