ラモー:歌劇『カストールとポリュックス』第1幕より、アリア「悲しみの支度Tristes apprets」
ー今週は、現代の三人の俊英アーティスト。
ー今朝は元に戻って、指揮者クルレンティスのしっとりとしたラモー。
以前に一度紹介したことがあるこの曲。今回はクルレンティスの指揮で。
「ラモーのオペラは、18世紀のフランスで書かれたこのジャンルで最初の偉大な傑作であり、それどころか間違いなくフランス音楽最上の作品の一つなのだが、長い間過小評価されてきた。」(ニコラウス・アーノンクール)そしてラモーの最大の傑作が、「カストールとポリュックス」。「この作品が持つ表現のかつて耳にしたことのないような斬新さは、作曲当時めざましいものであったに違いない。グルックや、あるいはすでにしばしばウィーン古典派の音楽言語が、40年以上前に先取りされているのだ。」(同)
名アリア「悲しみの支度」は、カストールを失い、悲しみに包まれる民衆が「全てが悲しむことよ!」と合唱し、スパルタの兵士達がカストールの亡骸を運んで来た時、苦悩のテライールが歌い、生きる希望はないと泣き崩れるシーンでのもの。しっとりとした弦や管楽器そしてチェンバロにのって、深い悲しみが晴明に歌い上げられている。

ナディン・クーチャーのソプラノ、クルレンティス指揮ムジカ・エテルナ。