モーツァルト:オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲 変ホ長調 K.297b
ー今週のテーマは合奏協奏曲から協奏交響曲へ。
ー最後はモーツァルトのこの協奏交響曲!!
ハイドン以降の古典派で交響曲が登場し、その上に独奏楽器との綾が生まれた。18世紀も終わりの頃、特にパリでは管楽器が発達しこれらを独奏楽器に使った協奏交響曲が作られた。
フランス革命前年にパリに行ったモーツァルトは、到着するとすぐさま、その作曲に取り掛かった。
パリ到着間もないモーツァルトが、1778年の4月にちょうどパリに居合わせた4人の名管楽器奏者、フルートのウェンドリング、オーボエのラム、ファゴットのリッター、ホルンのプントのための1曲の協奏交響曲を作曲し、コンセール・スピリチュエル(1725年以来テュイルリー宮殿で行われていた音楽会)で演奏させるために、総監督のジャン・ル・グロに自筆譜を売り渡したが、演奏会に使う写譜の作成の際に、何らかの邪魔が入り、結局演奏されなかった。
アインシュタインは、「モーツァルトのシンフォニア・コンチェルタンテは、4つの管楽器が独奏者として際立っただけのシンフォニーと言ったものではないが、オーケストラ伴奏付きの4つの管楽器のためのコンチェルトでもない。その中間に位するものである。」と述べている。
なおこの作品が本当にモーツァルト作曲かどうかの真偽については論争がある。
第1楽章 アレグロ 変ホ長調 4分の4拍子 協奏曲風ソナタ形式
弦楽器のユニゾンで演奏される特徴的なリズムをもった第1主題は導入的性格のもの。主題としての機能は続けて演奏される。
第2楽章 アダージョ 変ホ長調 4分の4拍子
第3楽章 アンダンティーノ・コン・ヴァリッツィオーネ 変ホ長調 4分の2拍子

 演奏はファンフォ・メナが指揮する、バルセロナのレイナ・ソフィア音楽学校フレクセル交響楽団。