コルンゴルド:四つのシェイクスピアの歌 Op.31
ーヴァイオリン協奏曲など最近時々演奏されるコルンゴルドのロマン的な音楽。2017年はコルンゴルト生誕120年・没後60年の年。世界中でたくさんのイベントが予定されている。
コルンゴルド(Erich Wolfgang Korngold, 1897-1957)は音楽評論家ユリウスの次男として、モラヴィア地方のブリュン(現在はチェコのブルノ)に生まれた。幼い頃から作曲の才能を示し、モーツァルトと同じ名前と相まって「モーツァルトの再来」と呼ばれる程の神童ぶりだった。9歳の時に作曲したカンタータを聴いたマーラーは、「天才だ!」と叫び、11歳の時に作曲してツェムリンスキーがオーケストレーションを手伝ったバレエ音楽『雪だるま』(Der Schneemann)はウィーン宮廷歌劇場で皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の御前演奏として初演され、万雷の拍手をもって迎えられた。1920年代後半が最も成功した時期だったが、ナチスの台頭により、ユダヤ人だったコルンゴルドはアメリカに亡命。映画音楽を手がけるようになった。
さてコルンゴルトには、
シェイクスピアの詞による歌曲《道化師の歌》op.29
四つのシェイクスピアの歌 op.31
組曲《空騒ぎ》op.11
など、シェイクスピアを題材にした作品がいくつかある。ここで聞くのはop.31でいずれも情景をよく捉えており、雰囲気もメロディも素晴らしい。
詞は、1曲目だけ「オセロ」から、あとは「お気に召すまま」から取られている。
1 デズデーモナの歌 Desdemona’s song
2 緑の森の木の下で Under the greenwood tree
3 吹けよ 吹け 冬の風よ Blow,blow thou winter wind
4 小鳥たちが歌う時に When the birds do sing
歌は、アンネ。ゾフィー・フォン・オッター。少し前にオッターの歌ったカルメンの映像を紹介したが、本来の知性的なオッターの姿は、こちらの方。素晴らしい歌唱力と表現力だ。