ハイドン:オーボエ協奏曲ハ長調 Hob. Ⅶg:C1第3楽章
ー年末年始のテーマは希望。
ーラストは明るく楽しげなハイドンのオーボエ協奏曲!!
1790年代に書かれたこの作品は、古典派後期におけるオーボエ協奏曲の名曲のひとつ。演奏される機会も多いが、実はハイドンの作とする確かな証拠がないことから「伝ハイドン」、「いわゆるハイドン作の~」と称されている。
しかし、ハイドン研究の第一人者であるH.C.ロビス・ランドンは「確かにハイドンのものではないが、腕のいいマイナーな作曲家による魅力的で華やかな作品」としつつ、第3楽章の典型的なロンドを「このように平凡な趣に陥らずに書ける作曲家は、ハイドンを置いて他にいるだろうか?」とハイドン真作説に未練を残している。息の短い紋切り型の主題で伴奏との冗長な会話に終始する同時代のオーボエ協奏曲とは一線を画し、優れた作曲技法を駆使し、技巧的にもソリストを満足させる立派な作品に仕上がっている。

 ここで紹介する第3楽章ロンドは、オーボエ・ソロが主題を提示した後、短いカデンツァをはさみつつその変奏を5回行う。変奏を重ねる毎にソロの音符は輝きを増し、華やかさを添えていく。この民謡風の主題は、モーツァルトの後任としてウィーン宮廷作曲家に任じられた古典派後期のチェコの作曲家レオポルド・コジェルフの木管八重奏曲で用いられたものと類似性があるとされている。

オーボエと指揮は名手フランソワ・ルルー、ノルウェー室内管弦楽団。