グノー:アリア「私は夢を生きたい」、歌劇「ロメオとジュリエット」より
ー今週は、クラシック音楽の中のシェイクスピア。
ーグノーのオペラの中の有名なジュリエットのアリア
プロローグ
悲劇を暗示する嵐のような序曲で始まった後、合唱が語り部となって静かに告げる。
「かつてヴェローナに憎み合う2つの家系があった。モンタギューとキャピュレット。
無限に繰り返される争いは、両家を血で染め抜いた。しかし、嵐の空に煌めく一条の光のようにジュリエットが現れ、ロメオが恋に落ちた。二人は憎み合う家の名を忘れて愛を燃えあがらせ、その愛に生命を捧げた」
そして、美しいロメオのテーマがチェロで奏でられ幕が開く。
(1幕) キャピュレット家のバルルーム
一転、弾けるように華やかなワルツで舞踏会が始まる。
キャピュレット家の娘ジュリエットの誕生日を祝うパーティーが、大勢のゲストを迎えて盛大に開かれている。キャピュレット卿に紹介されてジュリエットが登場すると、客たちは「なんて美しい!今朝開いたばかりの花のようだ!」とその清楚な美しさに感嘆する。ジュリエットも「世の中すべてが魅力的だわ。幸せが湧いてくるよう!」と希望に胸をふくらませる。
そこへモンタギュー家の若者たちが忍び込んできた。いたずら心で仮面を被って敵家のパーティーにもぐり込んだ彼らだが、ロメオだけは「不思議な夢をみたんだ・・」と胸騒ぎを覚える。
そんなロメオを親友のメルキュシオールがマブの女王の歌を歌ってからかう。しかし、ロメオはジュリエットを一目見た瞬間「なんという神聖な美しさ。天使の輝き。僕は今まで愛を知らなかった!」と運命の恋に落ちる。
一方ジュリエットは乳母に「パリス伯爵との結婚をお考えなさい。私はあなたの年にはもう結婚していましたよ」と言われ、「そんなことを言わないで!まだ春の中にいさせて。私は夢に生きたいの」と、無邪気に春を謳歌するこの歌 ”Je veux vivre”(私は夢に生きたい:ジュリエットのワルツ)を歌う。
歌は、アンナ・ネトレプコ。2007年パリでのコンサート。