ジェミニアーニ:コレッリのヴァイオリンソナタ「ラ・フォリア」Op.5-12による合奏協奏曲ニ短調
ー今週のテーマは合奏協奏曲から協奏交響曲へ。
ー今日は哀愁に満ちた旋律がなんとも言えない「ラ・フォリア」。
ジェミニアーニ(1687-1762)はコレッリの弟子で、イタリアに生まれ英国などで活躍した、ヘンデルと同世代の作曲家・ヴァイオリニスト。技巧をこらしたVn曲で有名。
合奏曲としてはVaを加えて弦楽四重奏をソリスト群として置いたタイプの合奏協奏曲の創始者としても知られる。
この曲は、師であるコレッリの傑作ソナタを変奏曲の形式そのままに合奏協奏曲に編曲した作品。二艇のヴァイオリンとチェロがソロのコンチェルティーノ、それにリュートを含む伴奏のリピエーノが組み合わされて演奏している。
フォリア(folia)は、イベリア半島起源の舞曲。15世紀末のポルトガルあるいはスペインが起源とされるが、いずれかは定まっていない。サラバンドと同じく3拍子の緩やかな音楽。フォリアとは、「狂気」あるいは「常軌を逸した」という意味があり、もともとは騒がしい踊りのための音楽であったことが窺われるが、時代を経て優雅で憂いを帯びた曲調に変化した。
フォリアは、低音部の進行及び和声進行が定型化されるにつれて、これをもとに変奏曲形式で演奏することが広まった。17世紀にはイタリアで大流行し、多くの作曲家が採り上げている。
とくにコレッリの『ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ』作品5の12曲中最後に置かれた『ラ・フォリア』と、ジェミニアーニの合奏協奏曲への編曲はよく知られている。
コレッリの曲が有名になったため、フォリアそのものがコレッリの作品と同一視されるという誤解も広まり、20世紀になって、ラフマニノフは、フォリアを題材にしたピアノのための変奏曲に『コレッリの主題による変奏曲』という題名をつけた。

 演奏は、バイオリニスト・指揮者であるファビオ・ビヨンディのdirigent。