トレッリ:トランペット協奏曲ニ長調
ー今週のテーマは合奏協奏曲から協奏交響曲へ。
バロック時代に合奏協奏曲から枝分かれして、独奏協奏曲が生まれる。
それがトレッリのトランペット協奏曲。バロック時代には、きらびやかな音色が
好まれ、トレッリ以降、様々な作曲家が作曲した。しかしそれ以降古典派や前期ロマン派の時代では、作曲家たちがより深みの
ある作品を作ろうとする傾向になる中で、当時のナチュラルトランペットには自然倍音しか出せないという決定的な弱点があったため、
トランペット協奏曲はあまり作られなくなった。ちなみに、その弱点を補う装置をつけた楽器のための協奏曲がハイドンのもの。
19世紀に発明されたヴァルヴ・トランペットが普及してくると、状況は一変した。トランペットは作曲家の要求に応えうる高度な
演奏能力を備えた楽器となったため、トランペット協奏曲も再び脚光を浴びるようになった。

 演奏はトランペットがジュルジュ・バッガーニ。モダン・トランペットで演奏しているが、音は自然倍音に限られている。