コレッリ:合奏協奏曲作品6 第4番ニ長調
ー今週のテーマは合奏協奏曲から協奏交響曲へ。
ーまずはコレッリの合奏協奏曲。
バロックから古典への変化は、合奏協奏曲concert grossoから
協奏交響曲sinfonia concertanteへの移行に見ることができる。
合奏協奏曲は、トリオ・ソナタ(2挺のヴァイオリンとチェロ)のソロ群(コンチェルティーノ concertino)とオーケストラの総奏(リピエーノ ripieno — コンチェルト・グロッソとも呼ぶ)に分かれ、2群が交代しながら演奏する。
この形式は1680年頃にストラデッラによって開発されたと言われている。彼は「コンチェルト・グロッソ」という単語こそ使わなかったが、「コンチェルティーノ」と「リピエーノ」を個性的に組み合わせた音楽を初めて書いたとされる。
最初の有名な合奏協奏曲の作曲家は、ストラデッラの友人コレッリ(1653 – 1713)。コレッリの死後、ここで紹介する作品6の合奏協奏曲(個々の楽章は、彼の遺作の中からばらばらに選ばれたようである)が出版され、すぐにヨーロッパ中に広まった。ジェミニアーニとトレッリはコレッリのスタイルで多くのコンチェルトを書き、またヴィヴァルディもコレッリから強い影響を受けた。
ちなみにソロのコンチェルティーノが単独の楽器の場合、独奏協奏曲と言うことがあり、その典型がヴィヴァルディのいわゆる「四季」。
古典派のハイドンやモーツァルトの協奏交響曲は、複数の独奏楽器を持ち、全3楽章からなりたち第1楽章には協奏風ソナタ形式を持つ。名称の「交響曲」はバロック時代の合奏協奏曲に倣った「複数種の楽器によるサウンドの交わった(協奏曲)」であることを表しており、その後の「交響曲」の意味はない。

コレッリのコンチェルティーノは2本のヴァイオリンと1本のチェロによって構成される。リピエーノは弦楽アンサンブルが担当し、両者はともに通奏低音によって伴奏される。コレッリの時代、オルガンやリュートが通奏低音として用いられていたと考えられているが、現在はチェンバロのみを使用することも多い。

 第4番ニ長調は、Adagio 0:00 、Allegro 0:21、 Adagio 3:29、 Vivace 5:04、 Allegro& Coda 6:08 から構成されている。
演奏は、ルネッサンスとバロック音楽を専門とするボイス・オブ・ミュージック(サンフランシスコ)。オリジナル楽器で演奏している。