ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77
ー今週は、リサ・バティアシュビリにフォーカス。
ーリサの情熱のこもった、しかし同時に透明度の高い演奏 !!
このヴァイオリン協奏曲では第一楽章や第二楽章の初めなど、オーボエが生き生きと使われている点に注意。
【第一楽章】アレグロ・ノン・トロッポ ニ長調 3/4拍子 ソナタ形式
クララ=シューマンは当時の名指揮者ヘルマン=レヴィに宛てた手紙で、この楽章の雰囲気が前年作曲さ れた交響曲第2番と著しく類似していることを指摘している。
牧歌的な第1主題により開始され第2主題を欠くオーケストラの提示部が次第に緊張感を高めて独奏ヴァイオリンの登場を準備する。古典的協奏曲の形式に倣い、曲の終わりに独奏ヴァイオリンによるカデンツァが弾かれるが、ブラームス自身はカデンツァを残していない。ここでは珍しくフェルッチョ・ブゾーニの作曲したカデンツァが使われている。
【第二楽章】アダージョ ヘ長調 2/4拍子 三部形式の中間楽章。
オーボエが田園的な美しい旋律を奏で続け、一段落し たところで漸く独奏ヴァイオリンが加わる。
【第三楽章】アレグロ・ジョコーソ、マ・ノン・トロッポ・ヴィヴァーチェ―ポコ・ピウ・プレスト ニ長調 2/4拍子 ロンド・ソナタ形式。
冒頭のエネルギッシュな主題はハンガリー風だが、最後のコーダではトルコ行進曲風に変形される。
指揮者ティーレマンは重厚でコンサバな印象が強いが、ここでは意外にも繊細でバランスのとれたコントロールをして、リサをサポートし過度に音を厚くしたりすることがない。