《classical music to your heart no.974》
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
ー今週のテーマは年末のリラクゼーション。
ー今日は快活で楽しげなこの曲を。
若きベートーヴェンが書いた傑作。快活で楽しげで、重々しさは微塵もない。若きベートーヴェンの爽やかな躍動が聞こえてくる。
24歳時の1795年に第1稿が完成し、同年3月29日にベートーヴェン自身の独奏により初演された。
ベートーヴェンが書いたピアノ協奏曲としては3作目にあたる。1作目は1784年に書かれたクラヴサンまたはピアノフォルテのための協奏曲変ホ長調WoO 4、2作目はピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19、そして3作目がこのピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15。最終稿の現在の形にまとまったのは1800年で、1801年3月出版された。

第1楽章ーアレグロ・コン・ブリオ。堅牢な構成を持ち、前へ前へと進もうとする力強さをみなぎらせながらも、優雅さや幻想性をそこはかとなくたたえている。
第2楽章ーラルゴ。聴いているだけで癒されるような美しい旋律。
第3楽章ーロンド、アレグロ・スケルツァンド。冒頭でいきなりピアノがロンド主題を奏でる。とても楽しげな雰囲気で、華やかなピアニズムとオーケストラとの対話が楽しめる。

演奏は、ピアノがグレン・グールド、ヴラデミール・ゴルシュマン指揮コロンビア交響楽団で、1958年ニューヨークのコロンビア30丁目スタジオでの録音。切れ味が良く、透明感に満ちている。私の好きな第三楽章ロンドも生き生きとして麗しい。